不登校で勉強するのに進研ゼミって実際どうなの?
不登校での勉強に、進研ゼミという選択肢があります。
自宅学習といえば!という、もはや定番的なイメージもあります。
しかし、実際のところはどうなんでしょうか?
不登校での勉強に適しているのでしょうか。
進研ゼミの教材
全体を通して、テキストはイラストもきれいで、説明も丁寧です。
どこが間違えやすいか、どこが押さえどころかを丁寧に解説してくれています。
レベルとしては平均程度で、難しすぎない程度となっています。
ニガテ教科のサポートもしっかりしています。
例えば中1の教材であれば、「ギモン即解消事典」がついています。
理科と社会のニガテな部分を内容から調べることができ、自分でテキストを解いていて分からなかったところを補充することが出来ます。
「ニガテシャットアウトシリーズ」というテキストも用意されています。
苦手になりやすい単元を事細かに穴埋めで理解していき、本当に理解できているかをチェックできる問題もついています。
この中には「実力診断マークテスト」もついていて、2学期の終わりにこの問題を解くと、ひと目でニガテ単元が分かるようになっています。
その結果に応じて、自分だけに合った「ニガテ攻略ドリル」が送られてきます。
これを解けば、1学年分のニガテを克服できる、というわけです。
中3なら、「合格へのニガテ診断マークテスト」がついてきます。
志望校レベル合わせた問題が全学年分から選ばれており、これを解けば何がニガテかが一目で分かります。
その克服方法も教えてくれます。
しかし、学校でやっていない単元をさかのぼって勉強する…というものではありません。
あくまで学校の進度に合わせて、予習復習することが主な目的になっています。
進研ゼミのサポート体制
2016年4月から、進研ゼミ+(プラス)中学講座が始まります。
iPadを使ったハイブリッドスタイルでは、「赤ペンコーチ」の先生が学習時間のプランを立てたり、テスト範囲にあわせた問題を提出してくれたりします。
ニガテだったり分からなかったりする単元に関しては、学年をさかのぼって勉強することが出来ます。
学習予定時間に合わせて勉強できているか、ちゃんと理解は出来ているのか、赤ペンコーチがチェックして定期的に連絡をくれるので、不登校で自宅学習をするとしても学習習慣はつきやすいと思います。
主にテキストを使ったオリジナルスタイルでは、赤ペン先生に電話で分からないところを相談したりできます。
お約束の、赤ペン先生の問題添削も健在です。
これまでの進研ゼミとはまた一味違う、通信教育の枠を超えだしたスタイルになっています。
どちらも非常に手厚いサポート体制で、しっかり活用できれば非常にいいものです。
しかし、やはり学校の授業や定期テストに焦点を当てた内容になっている印象を受けます。
まとめ
進研ゼミはさすが有名会社、教材の質に関しては申し分なしです。
生徒へのサポート体制も日々進化し続けています。
しかし、進研ゼミは全体として、学校の授業や定期テストを重点的にサポートするのが主な目的です。
自分で1から学習していく、不登校での自宅学習にはあまり適していないと感じます。
進研ゼミの方向性としては
「意欲の強い子をガンガンサポートしていく」というものになっています。
「成績を上げたい!!」という意思を伝えれば、がっちりサポートしてくれます。
送られてくる教材を自分でしっかり解けば、その分だけ力がついていきます。
しかし、
「しばらくは基礎からコツコツやっていかないと、続くかどうか不安だ…」
という状況であったり、自宅での学習習慣が身についていない状態なら、あまりサポートは期待できません。
向こうから積極的に働きかけてくれることは、あまりないのです。
不登校だけど、勉強をどうにかしたいと思っておられる方には、同じ通信教育系のネット塾をおすすめします。
3つのおすすめネット塾をまとめましたので、ご参考になさってください。
これらのネット塾は進研ゼミを受講するのに比べて、最初は受動的でも勉強できますし、徐々に勉強が面白くなってくる仕掛けがたくさんあります。
逆に、
「これからの自分は違うぞ!!勉強できなかった分を絶対取り戻すんだ!!」
という強い決意を持っていて、自分からどんどん課題をこなしていけるなら、進研ゼミは効果的なのではないかと思います。